hirokoTANABE2007-10-07

神楽坂 まち飛びフェスタ2007〜伝統とモダンが交差する、まちの文化祭〜

■日時 10月20日(土)〜11月4日(日)
■神楽坂いたるところで。

http://machitobi.net/
写真;まち飛びHPより転写


都市計画家協会の「街なか研究会」にて神楽坂まち飛びフェスタの2004〜の実行委員長のHさんにお話を伺う。
<きっかけ>
・1999年に「まちに飛び出した美術館」としてスタート
・有志による「実行委員会」(17名)で企画運営
 20代〜80代すべての代がそろっており、男女はほぼ半々。こんな実行委員会は他の地域では無いと自負。
<テーマと企画>
基本的には、参加したい人が参加する、その心の広さでなぜイベントを実行できるのか?
・「まちに飛び出した美術館」のコンセプトは、「この場所だから、このイベント。この伝統だから、この継承」
・ そのコンセプトを踏襲し「いつもあるものの結集+神楽坂らしさの継承と創出」をテーマ
・ まちの文化祭である。いつもやっていることを、街飛びフェスタの時期に合わせてやってもらう。
・ 募集要綱には、営利目的の方は遠慮したい旨説明、趣旨を理解してもらっている。
・ 実行委員会企画(3):坂にお絵かき・アートマーケット・お座敷遊び入門講座
・ 自主企画(100超え):趣旨に賛同してくれた方々の企画。委員会は金も出さない、口も出さない。
<財政>
広告代理店によると1000万円級のイベントをどのように進めているのか?
助成金なし開始(協賛金のみ)現在は、協賛金6割、バッチ3割が財源。
・ そもそも低予算(おどろきの金額です。)
助成金をもらっていないからこそ、自由な発想のイベントができている。
・ 2005年〜サポートバッチシステムを導入して、小口の協賛金を集め、成り立つイベントを目指している。

<坂にお絵かき>
700mの坂道がキャンパスになる日はどのように?
・ 坂であることが、とても効果的で、一枚の絵が一望できる。それが「この場所」でやる意味。(他の商店街ではこれほど効果的にはならないだろう。)
・ 通行の規制や安全確保のためにも、40人のボランティアが必要。
・神楽坂はフランス人が多い地域、普段はあまり接しないが、坂にお絵かきの日はフランスの子供達は積極的に出てくる。良い交流の場となっている。

<危機・過渡期>

・ 一度、開催が危ぶまれた年があった、しかし、細々であったが開催した。あの年、開催しなければ、二度と復活しなかったかもしれない。どんな形でさえ、続けることが重要。
・ 今年はイベントが100を超えた、ボランティア運営委員会が行う限界値(財政・労働)ではないかと感じている。
・ まち飛びフェスタの活動の幅を広げるため、今年9月株式会社を立ち上げた。


最終目標はきっと、まちづくり総合会社ですね。とてもエネルギーあふれるすてきな女性でした。神楽坂にとって、本当に貴重な存在です。