【インタビューが放送】J-WAVE・TOKYO MORNING RADIO

【お知らせ】
J-WAVEのTOKYO MORNING RADIOという番組でインタビューが放送されました。
放送は編集されているので全文を記します

【放送】
番組名:TOKYO MORNING RADIO/J-WAVE
日時:10月13日「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」
http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/dictionary/index.html

【インタビュー内容】
「東京ノスタルジー
先月末、銀座の街の夜に新たな名物がお目見えしました。それが「アーク灯」。
これは明治の文明開化の頃に登場した日本初の電気街灯で当時の姿を復元したものです。
当時は、ガス灯や石油ランプをしのぐ明るさが話題になり、わざわざこの街灯を見るため
見物人が集まるほどだったといいます。復元されたものは、中身はLEDということで、まさに東京の新旧が融合した街灯と言えそうです。
 東京駅もかつての姿で復元され、豊島区のトキワ荘も現在計画中。なぜ復元が続くのか?

Q1:
東京駅・銀座のアーク灯・豊島区のトキワ荘、など、さまざまな懐かしいモノが復元されていますが、なにを求めて復元されるのでしょう?
A2:
銀座のアーク灯の復元は地元主体で設置されたと聞きます。 銀座は、明治15年にガス灯ですら珍しい世の中で、日本で初めての電気灯を導入しています。
歴代の照明の中には、女性の肌がよく見えるランプを採用するなど「常におしゃれを意識し、最先端」にチャレンジしている。銀座の町の姿勢を表現していると思います。
トキワ荘のある池袋西側は、かつて池袋モンパルナスや落合文士村として若い芸術家や文士たちが暮らしたクリエイティブな地域でした。 その町の土壌があってこそ、トキワ荘の面々もその町に集まってきた。
地域資源として、トキワ荘で活躍した人々の痕跡を残すだけでなく、これからも若いクリエイティブな人々がチャレンジできる「町」であり続けたい。そんな思いの象徴であると思います。

Q2:
復元された街づくりがもたらす効果とは?
A2:
「語り継ぎたい、後世に伝えていきたい歴史」「その町に住む方々が大切にしたいこと」を多くの人が日常で見る「風景」の中で表現することで、潜在的に皆さんの心に伝え、その町のイメージを作っていくことができると思います。

Q3:
21世紀に入り、懐古的な街づくりは今後も広がって行くと思いますか?
A3:
来春葛飾柴又寅さんの町には15年前に設置された「寅さん」像に合わせるように「さくら」の像が地域の方々の寄付などにより整備されます。
寅さん映画に表現される「優しく・おせっかいで、みんなの幸せを望む生き方」を柴又の町の方々が、これからも大切にしていくという気持ちの表れであると思っています。
「懐古的な」ではなく、「その町の人々の暮らし方・生き様」が風景や景観で現れてくるようなまちづくりは、「その町らしさ」につながります。
そういうまちづくりに向けて、市民・企業・行政、そして専門家が進んでいってほしいと思います。