時間を積み重ねる@銀座の資生堂パーラー
もう10年も前。
武蔵野美術大学時代に日本橋浜町にある隅田川沿いの料亭で「今昔アンビエンス」という展覧会に参加しました。
二階は100畳はある大広間、一階は個室で、階段が多く、お客がはち会わないようなつくりでした。
すでに取り壊しが決まっており、最後のお披露目として、展覧会の場として利用させてもらいました。
「その料亭が存在したこと」をどうにか「次の世代につなげたい」と、空間を感じれるインスタレーションを試みました。
いろんな美大の方が出展した展覧会で、その出会いも楽しかったです。
そこで、同じ出展者であった窪田美樹さん、当時彼女も彫刻科の学生でした。
料亭に縦横無尽に塩ビパイプを走らせる。
そのパイプをつたって、人の声がいろんなトコから聞こえてくる。
「空間」の本質を突いた作品だと感じました。
銀座の資生堂パーラーの地下のギャラリーに入りましたら、彼女の作品、そして彼女とも再会。
今も、「時間」がテーマと感じられるワークスタイル。素敵でした。
■展覧会
場所:資生堂ギャラリー(art egg)
期間:2008年1月11日(金)〜2月2日(日)